テンマクキネマ|ジャンプ新連載 『食戟のソーマ』コンビが贈る青春キネマ活劇‼︎

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『食戟のソーマ』の附田祐斗・佐伯俊コンビ待望の最新作!

「テンマクキネマ」は週刊少年ジャンプ2023年20号から連載を開始した原作附田祐斗先生、作画佐伯俊先生の作品。

「食戟のソーマ」コンビ、待望の最新作!!
無類の映画好き中学生・新市元(しんいちはじめ)と
謎の天才脚本家(?)の幽霊・天幕瀧飛虎(てんまくたきひこ)
2人の出会いが、平穏だった毎日を劇的に変えていく――!?
迸る青春キネマ活劇、開幕!!

https://www.shonenjump.com/j/rensai/tenmakukinema.html

はい。ついに来ましたね。ジャンプ史に残る名作として数えられる『食戟のソーマ』。その名コンビがついに復活です!いや〜めちゃくちゃ楽しみですね。

ただ、どんなに前作が良作品でも読者に人気がなければ即打ち切り。ジャンプは実績よりも圧倒的に実力主義です。現在のジャンプで生き残れるか、果てはその先のメディア化まで辿り着けるか、考察していきます!

圧倒的作画力!流石の魅せ方で連載定着は盤石か。

週刊少年ジャンプの新連載が厳しい競争を勝ち抜き、連載定着、その後のアニメ化を狙うために、漫画作品には「作画力」「構成力」「キャラクター」「世界観・設定」「衝撃度」の5つの要素が必要だと考えます。

ジャンプ歴20年の私が、生意気にもそれぞれ5段階評価させていただいた結果がこちら。

  • 作画力 ★★★★★
  • 構成力 ★★★★☆
  • キャラクター ★★★★☆
  • 世界観・設定 ★★★★☆
  • 衝撃度 ★★★☆☆

総合評価:★20

★18~20:連載継続・打ち切りはおそらく無し
★21~23:順当に行けばアニメ化
★24.5:次期看板作品候補

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映画というジャンプでは珍しい題材にファンタジーの息吹。

それぞれの項目の5段階評価の理由を説明します。

作画力 ★★★★★

作画力は★5です。異論ある奴…いる?笑

テンマクキネマ_01「はじめての映画」より

前作から超絶画力を発揮していた佐伯先生の美技は健在。現在のジャンプでトップクラスの作画力です。

特に人物画の綺麗さが半端じゃないですね。佐伯先生の作画で「ここのシーン、何やってるかよく分からん…」と感じることは一生ないと思います。

人物や食材をはじめ、リアリティのある絵が非常に上手いので、今回の題材である「映画」にもバッチリハマってますね!

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構成力 ★★★★☆

構成力は★4です。こちらは★5に近い★4ですね。一言でいうと、漫画としての魅せ方がわかっています。全体のメリハリであったり、ここを見せたい!というポイントが伝わってきますね。

特に見開きの使い方が抜群です。新連載は1話分のストーリーをうまく収めるのも一苦労と聞きますが、それに固執して情報過多になり、さらにはスピード感がなくなり…読みにくさを感じる新連載の第一話をこれまで何作も見てきました。

流石は附田先生です。実は私は先生の初連載作品『少年疾駆』(この時は作画もやられていた)の時からのファンで、魅せ方の部分はこの時から光るものがあったので、原作者として大成したのも納得です。

キャラクター ★★★★☆

キャラクターは★4です。

天幕さんのキャラデザイン、たまらないっすねえ…主人公(というか、ほぼダブル主人公)の元(はじめ)をあえて一般的なキャラデザにすることで、現代に舞い降りた異才な感じが際立ってます。

ヒロインの倉紅井さんも可愛いのよ…可愛い女の子描かせたらさすがです。★4に留まった理由としては、前作のソーマのキャラクターが良すぎて、第一話の段階ではそれを超えてこなかった…という理由ですね。特に元(はじめ)が今後主人公的な魅力でソーマを超えていくのか、なかなか想像がつかず笑

いいキャラクターに疑いの余地はないのですが、相対的な評価とさせてもらいました。

世界観・設定 ★★★★☆

世界観・設定は★4です。

附田先生はリアルの世界観をベースにちょっとファンタジー要素というか、ジャンプっぽい要素をスパイスとして取り入れて、漫画として魅せていくようなスタイルが得意ですね。リアルとファンタジーが8:2くらいの非常にいいバランスで見やすいです。

オリジナリティ的なところで言うと、過去の偉人に取り憑かれちゃった系(なんてジャンプはないがw)はすでに『ヒカルの碁』という金字塔がありますので、そこが個人的には星がMAXまでいかなかった理由ですね。何十年も前の作品なので、今の小さい子たちは全くそんな風に思わないでしょうけど笑

衝撃度 ★★★☆☆

衝撃度は★3です。他の要素と比べて少し控えめな評価とさせてもらいました。とは言っても、星4はつけても良かったかな…ほぼ星4です!(じゃあそうしろw)

どうしてもリアルな世界観がベースの作品では、このインパクト的な部分は弱くなってしまうのですが、そこは持ち前の画力と構成力で十二分に漫画としての凄さが伝わってきました。

前述しましたが
「あれ…なんかこの凄い人に取り憑かれる系なんか既視感あるな…あ、ヒカルの碁か!」
と初期の段階で思ってしまったので、そこで衝撃度が薄れてしまった感がありますねw

とはいえトータルの漫画力で見ると流石の一言…
『食戟のソーマ』では主要キャラクターが出揃ってからの作品序盤の盛り上がりも半端なかったので(四宮先輩との食戟はジャンプ史に残る名シーンすぎる)、ここからより面白い作品を届けてくれると思います‼︎

 

10歳から週刊少年ジャンプを読み続けてきて、メディア化し、大人気作品となった漫画。奇しくも志半ばで打ち切りとなってしまった漫画。数々の作品に巡り会ってきました。

そういった経験から、生意気にも作品考察をさせていただいてますが、その根底にあるのは、作品はもちろん、作家・編集者・出版社の方々へのリスペクトです。本ブログが少しでも、皆さんの漫画生活を彩ってくれたら嬉しいです!

本記事を見て「テンマクキネマ」に興味を持ってくださった方は、ジャンプ公式サイトの作品ページをぜひチェックしてみてください!

https://www.shonenjump.com/j/rensai/tenmakukinema.html

 

ではではドンセイグッバイ!イッシュウでした。

サムネイル画像出典:週刊少年ジャンプ 公式サイト
https://www.shonenjump.com/j/rensai/tenmakukinema.html

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