アイシールド21|何があった?作中で株が爆上がりした名キャラクター3選!

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「Dr.STONE」の稲垣理一郎最高傑作「アイシールド21」

2022年3月7日に発売されたジャンプで堂々の完結を迎えた「Dr.STONE」。

斬新な設定と先が読めない物語展開で間違いなく名作の一つに数えられる漫画となりました。

そしてそして、「Dr.STONE」の原作者稲垣理一郎先生の前作品、高校生のアメリカンフットボールを題材にした「アイシールド21」も負けず劣らずの超名作です。

今回は魅力的なキャラクターが数多くいる「アイシールド21」の中で、初登場時は言うほどでもなかったけど、物語が進むにつれてどんどん魅力が増していったキャラクター3人を紹介していきたいと思います。

泥門デビルバッツ 雪光学

21巻 179話「信ずるもの」より

まずは泥門デビルバッツの文化系レシーバー糞ハゲこと雪光学です。

初登場の入部試験では、ド根性ガリ勉君って感じの印象でしたが、アメリカ大陸2,000㎞を横断するデスマーチ、レギュラー発表時のスタメン落ち宣告を経て、関東大会無敗を誇る神龍寺ナーガ戦で公式戦デビューを果たします。

マッチアップはまさかの作中最高峰の天才金剛阿含と、関東最強のコーナーバック細川一休の2人。意表をついて必死でマークを剥がしたにも関わらず、即効追いついてどちらがヒル魔からのパスをインターセプトできるか、雪光など眼中なしに勝負を楽しむ阿含と一休。

そんな天才二人との実力差を痛感しながらも、今まで自分が「何もやってこなかったから何もできなかった」ことを思い返し、二人のタイミングよりも数テンポ早く(直感的に唯一自分が勝てるタイミングだと感じたのだろう)ボールに飛びつきます。

側から見ると不恰好なプレイでしたが、見事ボールを収めてタッチダウンをもぎ取りました!

「カスが天才様をひっくり返すことはよくある」そう嘯くヒル魔。まさに、凡人が積み上げた努力の上にもぎ取った勝利。雪光学の株も爆上がりしましたね!

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賊学カメレオンズ 葉柱ルイ

13巻 110話「恐怖政治」より

続いては自称高校最強ラインバッカーの賊学カメレオンズ葉柱ルイです。

初登場時は…端的に言うと、モン太が新加入した泥門デビルバッツの噛ませチームのキャプテンとして登場しましたね😊

長い手足を駆使した攻撃的な守備が持ち味で、「進?カスだね」と息巻く自信家な一面も併せ持ちます。客観的に自分を見れないのかな?と小物感も満載でした。

最後の大会では、ダークホースの超大型チーム、巨深ポセイドンの前に大敗を喫します。

葉柱以外の賊学のメンバーは試合途中から勝機の薄い状況に戦意喪失していたこともあり、大敗以上に自分とチームメイトとの熱量差に悔しさを滲ませていました。

試合後、自分と同じ境遇にいると感じていた泥門のキャプテンヒル魔に向かって涙ながらに訴えます。

「なんでテメーんとこの奴らはテメーが怖いから頑張ってるんじゃねえんだ!なんでテメーと一緒になってクリスマスボウルまで目指してやがるんだ‼︎テメエと俺と何が違うってんだよオオ‼︎」

この話が13巻なのですが、何とここから、彼の登場シーンは最終巻の37巻までほぼ訪れません(本当にかつてのライバル的な感じで1.2コマあったかどうかくらい)。

W杯決勝、日本対アメリカ戦は佳境を向かえていました。試合終盤、怒涛の追い上げを見せる日本にアクシデントが。絶対的な守備の要の進清十郎が、接触プレイで数分間の治療を余儀なくされます。

時間にしては数分間でも、代えの効かない進の不在を考えると、アメリカが試合を決定付けるには十分な時間でした。

そこで進の代わりに名乗りを上げたのが、W杯の日本代表メンバー選考で唯一セレクション合格した謎のミイラ男…そう、葉柱ルイです。

大会敗退後もアメフトへの情熱が冷めやらなかった葉柱は、一選手としてW杯に出たいという情熱を抑えられず、血の滲むような鍛錬を重ね、チームメイトに内緒で(本名での参加は賊学のチームメイトに抜け駆けしたような印象を持たれてチーム不和になることを危惧したため)日本代表の一員となっていたのです。

しかし、相手は王者アメリカと日本の精鋭たち。正直言って葉柱の実力では”場違い”もいいところでした。

案の定、出場と同時に実力差を見せつけられる葉柱。しかし、なりふり構わず日本の勝利のために奔走します。そんな葉柱を支えていたのは、W杯のために鍛え抜いた基礎スペックと、日本にいる賊学カメレオンズへの想い。

無謀かに思えた数分間の攻防は、葉柱の活躍もあり、無失点で乗り切ることに成功したのです。

初登場時はただのチンピラにしか見えなかった葉柱ですが、アメフトとチームメイトへの真摯な思い。ひたむきな努力。そして何より、どんなに無茶でも、自分の役割を全うせんとする根性を見せてくれました。

最終巻のエピソードで、葉柱ルイというキャラクターの深みと魅力がいっそう増したことは疑いようがありません。

神龍寺ナーガ 金剛阿含

6巻 51話「神の見えざる手」より

最後は、神龍寺ナーガの天才金剛阿含です。正直、悪役としては初登場時からかなり魅力的なキャラクターで、「株が上がったって何をもってよ?俺の中では最初から超いいキャラクターなんだけど」と反論したい方も多くいると思います。

しかし、私が言いたいのは悪役としての金剛阿含ではなく、一人の人間、そしてアメフト選手としての金剛阿含です。

持って生まれた才能の上にあぐらをかいて、練習すらまともにしなかった阿含ですが、関東大会初戦で泥門デビルバッツに敗れて以降、不純な動機ではあれど練習に打ち込むようになりました。

そして選手としての転機が訪れたのは前述したW杯決勝のアメリカ戦。MVP特典のプロ契約と、その契約金3億円のために大会に臨んでいた阿含ですが、王者アメリカの圧倒的な力の前に独力での勝負が厳しいことを実感します。

そこで、かつての悪友ヒル魔から神龍寺ナーガの必殺戦術「ドラゴンフライ」のコンビネーションプレイを提案されます。以前の阿含であれば、自分の力だけを信じる唯我独尊な考え方から、絶対にその提案を提案を呑むことはなかったと思いますが、ヒル魔とのドラゴンフライ実践しました。

そこで、自分と比べ数段以上身体能力も運動能力も劣るヒル魔との絶妙なコンビネーションが、王者アメリカを面白いほどに翻弄している様に、つい笑みを溢す阿含(一瞬の油断をMr.ドンに狙われるも、栗田のファインプレイに守られる)。

「圧倒的な才能で勘違いしているカスを捻り潰すのが楽しい」

アメフトをやる理由を、以前の阿含はこう語っていました。

しかし、アメフトの根源的な楽しさに触れたことで意識が変わったのか、その後好プレイを連続した阿含は、おそらく日本選手内で最もMVPポイント(いいプレイをするとリアルタイムで審査員からポイント与えられる)を取得した選手になったのではと考えられます。進も言っていましたが、アメフト選手として一皮向けた瞬間です。

また、その試合で阿含は双子の兄雲水へ阿含なりの激励を送っています(トレードマークのドレッドヘアーをやめ坊主にすることで、おそらくテレビ越しに見ているであろう雲水をけしかけた)。

人間的な成長も垣間見えた阿含は、ヒールとしてだけではなく、多面的な深みがあるキャラクターになったのではないでしょうか。

今回は作中で株が爆上がりしたキャラクターを紹介していきましたが、細かな部分はかなり省いてご紹介してます!実際に見ると、本ブログの記事以上に色々なことが丁寧に描かれていて、より面白いこと間違いなしです。

「アイシールド21」は、今だからこそ読み返したい、未読の方にはぜひ読んでいただきたい折り紙付きの作品です。

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ではではドンセイグッバイ!イッシュウでした。

サムネイル画像出典:アイシールド21_第1巻表紙より
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