アイシールド21|悪魔的だ!人気No.1キャラ蛭魔妖一の名言3選!

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「Dr.STONE」の稲垣理一郎最高傑作「アイシールド21」

2022年3月7日に発売されたジャンプで堂々の完結を迎えた「Dr.STONE」。

斬新な設定と先が読めない物語展開で間違いなく名作の一つに数えられる漫画となりました。

そしてそして、「Dr.STONE」の原作者稲垣理一郎先生の前作品、高校生のアメリカンフットボールを題材にした「アイシールド21」も負けず劣らずの超名作です。

今回はそんな「アイシールド21」の中で、主人公の小早川セナを抜いて人気投票得票数第一位に輝き、アニメではあのロンブーの淳さんが声優を務めたことでも話題を集めた、泥門デビルバッツの投手(クォーターバック)にして悪魔の司令塔、蛭魔妖一(ひるまよういち)の名言3選を紹介したいと思います!

ヒル魔は人の弱味を集めた「脅迫手帳」を利用して従順な下僕を生成しまくるド外道で常に重火器を所持するイカれたキャラクターですが、アメフトとチームメイトに関しては真摯な一面を持っています。その強烈なキャラクター性と一本芯の通ったヒル魔の言葉には、人を惹きつける魅力があります。

きっとその名言は私たちの心にも火を付けて日常に力をくれることでしょう。

教えてやるよ カスが天才様ひっくり返すことは良くある事だってなァ

こちらは21巻182話「凡才の刃」より。

関東大会7連覇中の最強チーム、神龍寺ナーガとの関東大会一回戦。絶望的な点差の中、泥門デビルバッツは伏兵雪光学を投入します。

雪光は17年間机にかじり付いていたガリ勉君で、運動神経もほとんど皆無。

しかし、アメフトをしたい!という誰にも負けない情熱を携え、大会前のメンバー発表時には、ヒル魔からレギュラーメンバー外を宣告されながらも、大会中鍛錬を欠かさずひそかに牙を研いでいました。

そんな雪光のファーストプレーは、何と敵のボスにして神速のインパルス「金剛阿含」と、関東最強のコーナーバック「細川一休」。まさに天才vs凡夫の対決となりました。

阿含と一休はもはや雪光など眼中になく、ヒル魔から雪光へのパスをどっちがインターセプトできるか勝負を楽しんでいる様子。しかし!そこで雪光がタイミングをずらしてボールに食らい付き、一矢報いるタッチダウンを決めます。ここも本当に大好きなシーンです…。

凡人相手にしてやられた阿含と一休、そして神龍寺の面々に向かってヒル魔が言い放ったのがこの言葉です。

このシーンのアツいポイントは、ヒル魔自身、アメフトの世界では身体能力・運動能力に秀でているわけではない、カス(凡人)に分類されるということ。

自ら雪光をレギュラーメンバーから外しておきながら、雪光の努力が決して天才にも劣るものではないと信じていたということ。

背景を知れば知るほど、このセリフの深みは増していきます。

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ないもんねだりしてるほどヒマじゃねぇ あるもんで最強の闘い方探ってくんだよ 一生な

こちらは最終巻の37巻325話「Double Devil」より。

この言葉は私イッシュウも、作中で1.2を争うくらい好きな名言です。

芸能界でも、オードリーの若林さんがオールナイトニッポンでこの名言に感銘を受けたことを公言していますし、アニメでヒル魔の声優を務めたロンブーの淳さんは、Twitterでこの名言を人生の教訓として紹介しています。

前述したように、ヒル魔はアメリカンフットボールの世界では決して身体能力と運動能力に恵まれている選手ではありません。日本国内はもちろん、この名言が飛び出した最終決戦のアメリカ戦では、ヒル魔の持つ身体スペックのみでは到底敵わないような選手が山ほどいます。

アメリカとの地力の差にどんどん離れていく点差。そんな中で、何かと因縁が深い神龍寺ナーガの金剛阿含とコンビを組み、絶妙なコンビネーションで状況を打開していく二人。

自分の才能と実力以外は決して認めようとしなかった阿含も、ヒル魔との異様に息の合ったプレイが、アメフトの雄、アメリカを翻弄している事実に笑みをこぼし、アメフト本来の面白さに触れたことで、次のような言葉を投げかけます。

「…もしもテメーに、俺並みの身体能力がありゃ 最強のタッグがー。まあ、相変わらずカスすぎて目も当てられねえがな。」

素直じゃなさすぎて分かりにくいですが、このシーンは作中最高クラスの天才として描かれる阿含が、初めて蛭魔妖一というアメフト選手を認めた瞬間でもあるのです。

そして、凡人代表ヒル魔の本セリフは、「アイシールド21」における裏テーマ(と、思っている)、「天才という壁を前にした凡人の生き様」に対する一つのアンサーでもあると考えます。

そういう意味でも、この言葉が響く方はきっと多くいらっしゃると思います。

ビビリでパシリな小市民はー アメフトの世界じゃ英雄だった。

こちらは第8巻64話「戦士の何故強者を望む」より。

アメリカの地元チーム「NASAエイリアンズ」(後のNASAシャトルズ)との試合中、主人公セナのプレイを見て発したセリフです。

「チェンジオブペース」という鋭い緩急を駆使した走法でエイリアンズの選手たちをごぼう抜きにし、タッチダウンを決めたセナ。

しかしこのチェンジオブペースは、セナがアメフト部に入部してから身に付けたものではなく、小学校から高校まで続いたパシリ人生の中で、自然と身に付いてしまったものだったのです。

つまり「ビビリでパシリの小市民」とは、パシリ時代のセナのこと。そして、「アメフ世界の英雄」とは、まさしく本場アメリカチームを相手にタッチダウンを決めたセナのこと。

自分がこれまでの人生で積み上げてきたもの。それが小さかろうが大きかろうが、もしも積み上げてきたものが何かさえわからなくても、いつどんな世界で花開くかなんて分かりません。

人間誰しもどこかに輝ける舞台が存在するということ。そしてその舞台に上がることができるかどうかは、実力や運、目には見えない様々な要素が絡んでくるのでしょう。

…なんてまとめてみましたが、シンプルにカッコいいセリフですよね!笑

このセリフシンプルにすき(お見送り芸人しんいち風)。

「アイシールド21」は、今だからこそ読み返したい、未読の方にはぜひ読んでいただきたい折り紙付きの作品です。

ではではドンセイグッバイ!イッシュウでした。

サムネイル画像 出典:アイシールド21_9巻表紙より
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