大東京鬼嫁伝|ジャンプ新連載 下町モノノケバトルコメディ!

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好評を博した読切を経て、堂々の連載開始!

2022年40号より連載を開始した『大東京鬼嫁伝』。読切で読者の反応を探り、好評を博しての連載スタートという、週刊少年ジャンプの王道連載ルートですね。

花札進太を訪ねてきた常識が麻痺している「鬼の女の子」は、10年前、結婚を誓った少女だった。モノノケに狙われやすい体質のじんたと鬼のモノノケまなかが、一つ屋根の下で苦楽を共にするバトルコメディ。

…とまあざっくりの概要はこんなところです。最近は何やら人外ヒロインが流行っているのでしょうか笑

綺麗にまとまった物語も…突き抜けるまであと一歩か。

週刊少年ジャンプの新連載が厳しい競争を勝ち抜き、連載定着、その後のアニメ化を狙うために、漫画作品には「作画力」「構成力」「キャラクター」「世界観・設定」「衝撃度」の5つの要素が必要だと考えます。

ジャンプ歴20年の私が、生意気にもそれぞれ5段階評価させていただいた結果がこちら。

  • 作画力 ★★★☆☆
  • 構成力 ★★☆☆☆
  • キャラクター ★★★☆☆
  • 世界観・設定 ★★★☆☆
  • 衝撃度 ★★☆☆☆

総合評価:★13

★18~20:連載継続・打ち切りはおそらく無し
★21~23:順当に行けばアニメ化
★24.5:次期看板作品候補

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意図したおもしろポイントが裏目に?衝撃度はどうしても…

それぞれの項目の5段階評価の理由を説明します。

作画力 ★★★☆☆

作画力は★3です。人物絵も上手く、綺麗な絵だな、という印象はあるのですが、キャラの動きや躍動感といった描写が他の連載作品と比べると今一つかと…。

ただ、作風に合わせて作画も進化していくと思いますので、今後よりうまい作画になる気がします!
期待を込めての★3です。

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構成力 ★★☆☆☆

構成力は★2です。やや辛口評価ですが、理由の一つとしては、コマ割りの工夫でしょうか。

一般的な四角形を軸としたオーソドックスなコマ割りは、読み進めるのにストレスはないですが、せっかくの一風変わった世界観と設定なので、あえてコマ割りを崩してダイナミックさや違和感を演出するのもアリなのかなと感じました。

キャラクター ★★★☆☆

キャラクターは★3です。ヒロインの愛火童子ことまなかは、キャラデザも凝っていて好印象なのですが、キャラクターの内面がいまいち共感できないですね。

特にじんたには「え、受け入れ体勢早いな…w」という若干の唐突感を感じてしまいました。もう少し葛藤や過去との結びつきが強く描かれていれば腑にも落ちた気がしますが、ページ数と展開の都合上難しいのかもしれません。

世界観・設定 ★★★☆☆

世界観・設定は★3です。モノノケの名前や生態、関連グッズなど、その辺りはかなり練っている印象を持ちました。この手の物語はどこまで理論立てて設定を深掘りできるか、が一つの焦点だと思いますが、その点はかなり一話目から工夫が見えました。

ただ、時折織り交ぜられるシュールギャグやキャラクター同士の絡みなどが、正直作品の世界観を阻害している部分もあって、そこの棲み分けをもう少し精緻にできれば、より作品の世界観が確立される気がします。

衝撃度 ★★☆☆☆

衝撃度は★2です。こちらも辛口評価ですが、読切で一度見ているだけあって、この部分は一番伸ばしにくい評価基準なのかなと思います。

少しジャンプをかじっている人であれば、読切からどれだけ設定を変えてクオリティを上げてきたのか、という視点で見る人も少なくないと思います。

その点、読切時を上回る設定の更新や新しい要素の肉付けはあまり見られなかったかなと。
もちろん、これが最善ということで特に設定をいじらなかったのかもしれませんが、個人的にはもう少し再考の余地があった気がします。

あとは「妖怪」というコンテンツ自体はかなり使い古されているものなので、そこにはやはり目新しさというものは感じにくい点も本指標では不利に働く要因の一つですね…。

今後の展開次第では、一段も二段も面白くなる作品だと思います。こんな評論家ぶった生意気なクソ評価は、ぜひ覆していただきたいです!

10歳から週刊少年ジャンプを読み続けてきて、メディア化し、大人気作品となった漫画。奇しくも志半ばで打ち切りとなってしまった漫画。数々の作品に巡り会ってきました。

そういった経験から、生意気にも作品考察をさせていただいてますが、その根底にあるのは、作品はもちろん、作家・編集者・出版社の方々へのリスペクトです。本ブログが少しでも、皆さんの漫画生活を彩ってくれたら嬉しいです!

本記事を見て「大東京鬼嫁伝」に興味を持ってくださった方は、ジャンプ公式サイトの作品ページをぜひチェックしてみてください!

https://www.shonenjump.com/j/rensai/oniyomeden.html

ではではドンセイグッバイ!イッシュウでした。

サムネイル画像出典:ジャンプ公式サイト
https://www.shonenjump.com/j/rensai/oniyomeden.html
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 ドーンとこんちわ、イッシュウです!
 10歳から毎週欠かさず読み続けている週刊少年ジャンプ。少年マンガを中心に数百作品一万冊以上の購読歴。ジャンプ好きはもちろん、漫画好きの方は要チェックな名作・傑作マンガ情報をお届けします。
 生意気にも色々な記事を書かせていただいてますが、その根底にあるのは、作品はもちろん、作家・編集者・出版社の方々へのリスペクトです。本ブログが少しでも、皆さんの漫画生活を彩ってくれたら嬉しいです!

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